この治療法はアルゴンガスをプラズマ化し、そこへ高周波電流を誘導することで組織の焼灼凝固を行う方法です。これによって組織ダメージが少なく、治療時間も通常の高周波やレーザー治療より短く、痛みの少ない治療になります。
原理的には、炭酸ガスレーザーなどと同様で、アレルギーにより腫れた下鼻甲介粘膜を、アルゴンプラズマで失活させます。その結果アレルギーの元となる抗原の侵入付着を防ぎ、くしゃみ・鼻水・鼻づまりを抑えます。
アレルギー性鼻炎に対するAPCによる治療効果は、個人差がありますが約1〜2年持続します。
アレルギー性鼻炎(花粉症含む)の患者様はすべて適応です。治療特性として特に鼻づまりの症状が強い方に良い適応になります。
内服治療を長期間続けたくない方、多忙で通院が難しい方などの社会的理由でも適応になります。
通院回数が少ないことや薬の減量または中止することが可能になれば経済的負担も軽くなります。
いびきの治療としての効果が出る場合もあります。
重症な不整脈の方や、抗凝固薬などを内服していて休薬出来ない方、心臓ペースメーカーを装着している方、出血傾向のある疾患の方、妊娠中の方は治療を受けられません。
鼻中隔弯曲症の症状が高度の場合は治療を受けられない場合や効果が期待したほど出ない場合もありますのでご理解ください。
麻酔液を浸したガーゼを鼻の中にいれて20−30分程度局所麻酔をします。
その後アルゴンプラズマのプローブを鼻の中に挿入して下鼻甲介粘膜(アレルギー反応の起こる部位)にプラズマ照射します。レーザーと異なり面で治療するため治療時間は10分程度で済みます。出血も少なく痛みもレーザーより軽減されます。
治療後、1−2週間は鼻づまり強くなったり、鼻水が増えたりする場合がありますが改善しますのでご安心ください。 尚、治療効果は、個人差がありますが1−2年持続するといわれています。
アルゴンプラズマ療法は、術前血液検査と手術の予約が必要になるため、一度ご来院してご相談下さい。
当院では、他にCO2レーザーがあり症状や諸条件により使い分けております。
手術費用は保険適応で5000円〜になります。
*治療する場合はご予約ください。
*治療時期は、治療後の鼻の症状が落ち着くのに約1ヶ月かかるため、スギ花粉症での治療を希望する方は、遅くとも1月上旬までに受けるようにしてください。
*通年型のアレルギー性鼻炎の方はいつでも受けることができます。
*詳細はご相談ください。
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